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両丹日日新聞2016年4月16日のニュース

鬼瓦職人・小林さんの功績たたえ特別展 再建に協力した福知山城で

0416kobayasi.jpg 鬼瓦を作る職人「鬼師」で、福知山市内記の福知山城再建にかかわった故・小林章男さんの功績をたたえ、27日から城(市郷土資料館)で小林さんが手掛けた鬼瓦の特別展が開かれる。29日には市内で小林さんの功績と鬼伝説のまちづくりについての鬼談議がある。鬼文化伝承展実行委員会と市の主催。文化庁、両丹日日新聞社など後援。

 小林さんは奈良市生まれで、家業の瓦製造業に就く一方で、文化庁選定保存技術保持者として、東大寺大仏殿や法隆寺五重塔などの屋根瓦の保存修理工事を手掛けた。

 また1986年に市民募金で再建された福知山城の屋根瓦の制作、施工などにも携わった。瓦職人のグループで、大江町に事務局がある「日本鬼師の会」の初代会長を務めたほか、鬼文化や鬼瓦をテーマにした大江のまちづくりにも力を尽くし、2010年3月に亡くなった。

 鬼瓦特別展は鬼文化、鬼のまちづくりを広く知ってもらうことを目的に、小林さんにスポットを当てた催しを初めて企画。小林さんがチベット寺院の装飾をアレンジして作った鬼瓦、インドのキムティ・ムッカ(招福神)をかたどった大型の鬼瓦など約30点が並ぶ。5月30日まで。開館時間は午前9時から午後5時まで。入館料がいる。

 鬼談議は29日午後1時から市役所横のハピネスふくちやまで開く。奈良国立文化財研究所の元所長、鈴木嘉吉さんが基調講演。全国国宝重要文化財所有者連盟常務理事の後藤佐雅夫さん、鬼の絵画家・阪口真智子さん、鬼文化伝承展実行委員長の山田脩二さんが話し合う。入場無料で、当日の来場者には鬼瓦特別展の入館無料券を配布する。

 市では「福知山からあらためて鬼文化を発信したいので、多くの人たちに来ていただきたい」と呼びかけている。問い合わせは市役所大江支所内の同実行委=電話(56)1102=へ。


写真=展示会で並べる予定の小林さん制作の鬼瓦(京都丹鉄・大江駅舎2階の鬼瓦展示室)

    

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