福知山市夜久野高原の府緑化センターのヤエベニシダレザクラが、見ごろを迎えた。玄関に続くアプローチの両脇にある25本の木の枝に、滝が流れ落ちるように濃いピンクの小花が咲く姿は風情があり、花見客でにぎわっている。午後6時から10時まではライトアップしており、昼とは違った幻想的な雰囲気を醸し出している。
ヤエベニシダレザクラは、センターが開設された1983年に苗木が植樹された。今では樹高が8メートル以上になり、見事な枝ぶりで、花見の人気スポットになっている。
今シーズンは昨年と同じ3日に開花。現在はほぼ満開になっている。家族連れやグループのほか、バスツアーで訪れる団体客も日ごとに増え、100メートル近くある桜のトンネルの下を、ゆっくり歩いて楽しんでいる。
ライトアップは町の活性化グループ・ときめき会(日下誠次郎代表)が5日から始めた。今シーズンは約200万円をかけて照明器具を更新。蛍光灯からLEDに変え、倍以上の50基余りを設置した。さまざまな光景を楽しめるように10分間は電球色で光り、その後、ピンク、白、青の3色に20秒間隔で変わるプログラムを組み込んでいる。
■シダレザクラも優美な姿に■
玄関前の築山にあるシダレザクラも見ごろ。京都市の円山公園の名木の枝を接ぎ木して育てたもので、夜には優美な姿をLEDで照らし出している。
ライトアップは、いずれも20日ごろまでの予定。
センターには一般用の駐車スペースがなく、国道9号から少し入った道の駅・農匠の郷の駐車場の利用を呼びかけている。
開花状況は、インターネットで「夜久野高原しだれ桜」と打ち込んで検索すると分かる。問い合わせは夜久早百合さん、携帯電話090・1893・9311へ。
■9、10両日は桜花祭■
緑化センターと高原内の農匠の郷で9、10両日午前10時から、桜花祭(実行委員会主催)が開かれる。天候によって内容に変更がある。
緑化センターでは両日、特産品販売や模擬店を開くほか、桜の下で琴演奏、フラダンス、福知山踊り、ミニコンサートなどを計画している。
農匠の郷では、各施設できなこ餅、桜餅、桜花チラシ寿司などの限定商品を販売する。
写真上=夜はLED照明で幻想的な光景に。奥は築山のシダレザクラ
写真下=ヤエベニシダレザクラのトンネルをくぐる花見客(6日撮影)
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