市街地を中心として、家屋など4500軒が浸水被害に遭った一昨年の8月豪雨災害。これを教訓に京都府福知山市は、「内水ハザードマップ」を作った。内水氾濫があった地区ごとの3種類があり、合わせて2万5800部を作成。該当する地区に7日から全戸配布する。
このマップは、由良川の氾濫を想定した洪水ハザードマップとは別に、8月豪雨時の家屋被害調査のデータを基に、浸水範囲を色分けするなどしてまとめたもの。
家庭や地域での日ごろの備え、災害時の避難などに役立ててもらい、被害の軽減につなげることができれば−と、8月豪雨で内水氾濫した「惇明・昭和・下豊富」「大正」「雀部」各地区の3種類を作った。
表面は共通で、対象地域の全体地図を掲載している。裏面はそれぞれの拡大地図を表示。両面とも、大人のひざまで、1階が満水、2階の床下までつかるなど、程度ごとに浸水箇所を色分けして示している。
このほか避難所や土のうステーション、要配慮者の利用施設の場所を表示。内水、外水氾濫の違いや避難時の心得、日ごろの備え、情報の取得方法、災害時ダイヤルも紹介している。
■事業所や希望者にも市役所などで配布■
該当する地域への配布のほか、他地域の希望者には、市危機管理室や各支所、福知山消防署と各分署、下水道課で配布することにしている。
危機管理室では「由良川が氾濫した場合は、浸水がさらに深くなり、範囲も広くなります。今回のマップは、あくまで内水被害を想定したものなので、異常気象時には洪水ハザードマップも、しっかり確認してほしい」と話している。
写真=完成した内水ハザードマップ
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