京都府福知山市西小谷ケ丘の成美大学が、4月1日から福知山公立大学に生まれ変わるのに伴い、敷地内8カ所にある大学の看板が付け替えられた。4号館前の看板には、未来への飛躍を表現した大学のシンボルマークも付いている。

　看板や教授陣らの顔ぶれ、教学内容のほかにも、公立化によってさまざまな変化がある。学生証が変わったり、成美大学を運営してきた成美学園の事務局を大学1号館から福知山成美高校に移転させたりしている。

　一方で、芙蓉ホール（食堂）は、隣接する成美大学短期大学部と共同で利用する。旭が丘にある学園所有の寮も、現在住んでいる学生が卒業するまでは、これまで通り貸し出すことにしている。

　また、フィールドワーク（現地での調査・研究）を積極的に取り入れるなど、授業スタイルが大きく変わることに対し、不安を抱える学生もいる。このため、4月のガイダンスで、在学生にも公立化による変化を詳しく説明することにしている。

　次期学友会長で、新2回生の鳥居岳史さん（19）は「授業や学友会活動など、どのように変わるのか分からない部分があり、不安はあります。ただ学費が安くなるので、その部分は助かります」と話している。


写真＝4号館前に設置された新しい大学名の看板