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両丹日日新聞2016年3月29日のニュース

セラミック膜使った「ろ過施設」完成 堀浄水場

膜ろ過施設 京都府福知山市水内の堀浄水場に、セラミック膜を使った新しい「膜ろ過施設」が完成し、15日から稼働している。市上下水道部は「より安全な水を安定的に供給できる」と話している。

 堀浄水場の浄水施設は、緩速ろ過施設(一日最大浄水量1万トン)と急速ろ過施設(同2万2千トン)の2施設があり、由良川と土師川の水を浄化処理して、中心市街地と庵我、雀部、佐賀、六人部方面などに給水している。

 このうち、1933年(昭和8年)から稼働している緩速ろ過施設の老朽化が進み、耐震性に不安があることから更新することにした。

 新施設では、無数のごく小さな穴が開いた円筒形のセラミック膜で原水をろ過させる「膜ろ過方式」を採用。砂などを通らせる旧施設の「緩速ろ過方式」では、大雨で川の水が急激に濁ると、ろ過しきれずに使用を止める必要があったが、膜ろ過方式ではそういった場合でも浄化処理をし、細菌類と原虫類を完全に除去できるという。

 処理能力は旧施設と同じ一日最大1万トン。2012年度から約14億7千万円かけて建設した。

 膜ろ過方式は、上水道区域では下荒河浄水場でも採用している。


写真=膜ろ過施設の内部

    

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