京都府福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザ（市夜久野支所）の敷地内に、市消防団下夜久野分団（片山輝彦分団長、73人）の活動拠点となる消防車庫・詰め所が完成した。これに合わせて、迅速な出動態勢を確保するため、分団を5部制から3部制に再編する。1日から運用を始める。

　分団詰め所は下町、向、今西中、桑村、中千原の5カ所にあるが、火災や自然災害の発生時にプラザ内の市支所と連携を強化するため、昨年12月から近くに統合整備を進めてきた。

　新しい車庫は、支所の公用車用車庫を改装したもので、鉄筋コンクリート造り平屋建て延べ床面積115平方メートル。小型動力ポンプ付き積載車3台を格納できる。詰め所は新築で、木造平屋建て延べ床面積97平方メートル。消防団員の待機や会議ができるフローリングの3部屋などを配している。車庫・詰め所は分団本部と1、2、3部が共同で使う。総事業費は既存施設の一部の解体費などを含め約3100万円。

　市消防本部では「小型動力ポンプ付き積載車は基本的に団員4人がそろわないと出動できません。とくに平日は、昼間に仕事の関係で町内にいない団員が多く、統合整備することで火災、災害発生時に今まで以上に素早い出動ができるようになります」と話していた。


写真＝夜久野ふれあいプラザ敷地内に完成した詰め所