約50品種の桜がある福知山市夜久野高原の府緑化センターで、早咲きの品種が咲き始めた。紫紅色の一重の小花を枝いっぱいつける「オカメザクラ」はほぼ満開で、花びらが5枚の白色の花が特徴の「イザヨイザクラ」は3分咲きになっている。

　同センターは、アプローチの両脇にある25本の「ヤエベニシダレザクラ」がシンボル的な存在で、花見の人気スポット。他にも、本数は少ないが京都市の円山公園の名木を接ぎ木して育てた「シダレザクラ」、淡い緑色で貴族の衣装のイメージをもつ「ギョイコウ」などが、3月下旬から4月下旬にかけて次々に咲く。

　ヤエベニシダレザクラは昨年、平年より1週間近く早い4月3日に開花し、9日には満開になった。今年はまだつぼみの状態だが、同センターでは「これから暖かい日が続けば、昨年とほぼ同じころに開花するのでは」と予想している。

　恒例の桜花祭（実行委員会主催）は9、10両日に開く。ライトアップは例年以上に華やかにして5日から始める予定。


写真＝小花を枝いっぱいにつけたオカメザクラ