車の速度を抑制し、歩行者や自転車の安全を守るため、福知山市石原地区が、車の最高速度を時速30キロに規制する「ゾーン30」の対象地域になった。市内では初めてで、14日から規制が始まった。
ゾーン30とは、住宅地域など区域を定めて生活道路の最高速度を30キロに規制し、複合的な安全対策で交通事故を防止する対策。警察庁が2011年秋から呼びかけて全国に広まっている。
石原自治会は、通学路になっている生活道路が、抜け道としても利用されていて、以前から福知山署や市に対して速度規制を依頼。福知山署と協議を重ねてゾーン30の対象地域として整備されることになり、最高速度30キロを知らせる標識を設置、路面には「ゾーン30」の文字が標示された。
市交通対策協議会と福知山署は14日午前7時15分から、市道上荒河観音寺線(旧中丹広域農道)と市道石原戸田線の交差点付近で式典をした。
松山正治市長は「交通安全に対する意識が高まり、石原地区、遷喬地区の安全な暮らしと子どもたちの通学環境が確保されることを願う」とあいさつ。家入紀幸署長は「市内にゾーン30の対象地域を増やしていきたい」と話した。
式典に出席した大槻憲雄自治会長は「スピードを出す車が減り、住民が安全に暮らせることを願いたい」と期待し、遷喬小学校6年、中村望さんは「登下校の時すごくスピードを出す車があって危ないと感じていましたが、これから安全に通ってほしいです」と願っていた。
写真=最高速度30キロの速度規制が始まった石原地区を小学生が登校していく(14日午前7時35分ごろ)
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