福知山市大江町河守中央、美河小学校(森川智美校長、124人)で9日、京都府立海洋高校(宮津市)の教諭によるサケについての授業があり、4年生25人が生態などを学んだ。19日には、地元の由良川に児童が育てたサケの稚魚を放流する予定。
4年生は昨年4月から、総合的な学習の時間で、古里の環境について学習している。その一環として、「サケのふるさと由良川を守る会」による飼育したサケの放流事業に参加。今年1月から学校で卵から稚魚を育てている。放流までうまく育てられるよう、サケについての出前授業を海洋高に依頼。同校海洋資源科栽培環境コースの中島幸一教諭(40)が教えた。
中島教諭は最初に、世界中でサケの仲間は66種類いると説明。由良川周辺にいるのはほとんどがシロザケで、水温が17度以下になると、一気に川をそ上し、湧き水がある場所で卵を産むという習性を話した。
産卵する時は心臓が止まっていて、全エネルギーを費やし、1回につき2500〜5千粒の卵を産むと解説した。
サケが回帰する川は自然が豊かな証拠で、戻ってきやすい環境にするためには、「ゴミが無いきれいな川にすることが必要」と説明した。
佐古彩音さん(10)は「2500個ほどの卵を産むことなどが分かりました。育てたサケも長生きして、卵を産んでほしい」と話していた。
写真=サケの模型を手に生態などを説明する中島教諭
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