福知山市三俣の生野神社で17日、宮講が開かれ、宮当番を引き継ぐ「戸渡しの儀」があった。多くの地区住民が出席する中、旧当番筆頭から新当番筆頭に、江戸時代初期からの歴代宮当番を記した書物「おとじょうさん」が手渡された。

　地区内全119戸による統一宮講で、約110人が出席した。始まりは定かではないが、宮当番を記した書物は約400年前からある。宮当番は毎年10戸ずつ。宮講は1月21日に近い日曜日としている。

　礼服姿の新旧宮当番らが拝殿に上がって式典があり、その後神官の林秀俊・大原神社宮司が立ち合い、旧当番筆頭の今川武志さんから新当番筆頭の東村敬史さんに「おとじょうさん」が渡された。

　東村さんは「宮当番のお勤めを全うしたい」とあいさつ。式典後に宴の直会をした。


写真＝東村さんが「おとじょうさん」を区民に披露した