陸上自衛隊福知山駐屯地の第7普通科連隊(上野和士連隊長)に所属する7中隊対抗の炊事競技会が15日、駐屯地で開かれた。主菜はトンカツ。大量調理ができる野外炊事車両を使い、「駐屯地一うまいトンカツ」を目指して隊員たちが腕を振るった。
野外炊事車両は、大型のフライヤー、野菜切断機などの調理器具を搭載し、一度に最大200食分を作ることができる。演習や災害派遣時に使われる。
競技会は、各中隊5人1組。野菜切断機など自動調理器は禁止とし、包丁や皮むき器を使った。統一食材で、トンカツ、ごはん、きんぴらごぼう、ポテトサラダ、大根のみそ汁の50食分を制限時間3時間で作った。
各隊ともグループ長の指揮で隊員たちが手際よく動き、分刻みの工程で料理を仕上げていった。
審査員は上野連隊長ら隊内のほか、調理実習の受け入れで縁がある成美大学短期大学部食物栄養専攻の桐村ます美教授、学生たちも務め、味付け、食感、見た目、指揮能力、隊員の動き、衛生安全管理などで総合的に審査した。
第3中隊が昨年に続いて優勝し2連覇を成し遂げた。昨年、連隊代表として上級部隊・第3師団の炊事競技会に出場して優勝しており、ここでも連覇を目指す。
上野連隊長は「各中隊とも、日ごろの錬成成果を十分に発揮した。炊事は、人的戦闘力維持の根源。隊員はさらに技能向上に努めよ」と講評した。
写真=炊事車両で50食分を作る隊員たち
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