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両丹日日新聞2016年1月14日のニュース

22小学校を14〜16校に統廃合 福知山市教委が方針

 福知山市教育委員会は、来年度から5年間で進める市立小中学校の再編計画などを示した「市立学校教育改革推進プログラム後期計画案」を公表した。市立小学校は統廃合を進め、現在の全22校(休校の公誠除く)から14〜16校に再編する計画。三和、大江両地域では、小中一貫校の設立をめざす。現在、市民から意見を募っている。

 今年度(昨年5月1日現在)の児童数は4319人で、第2次ピークにあたる1982年度の7749人から半減近い減少ぶり。さらに、2021年度の推計児童数は、中心部では増加傾向だが、周辺部では減少が顕著になるとみられる。

 こういった現状や、昨年1月に文部科学省が示した公立小中学校の適正規模・適正配置などの手引きを参考に学校再編を検討。「各学年1学級ずつ以上」「1学級20人程度」「25学級以上の大規模校とならない」ことが適正規模と設定し、再編によって複式学級の解消を目指す。

 今年度の複式学級の設置校は、天津▽中六人部▽金谷▽佐賀▽菟原▽美鈴▽有仁の7校。21年度までに設置が見込まれるのはこの7校と、上六人部、細見を加えた計9校で、市教委はこの9校を再編対象校にしている。再編の相手校は同じ中学校区内の近隣校を挙げているが、「通学距離(通学時間1時間程度)や利便性など総合的に判断する」としている。

■夜久野に続き三和、大江で小中一貫校■

 また、旧三和町地域(細見小、菟原小、三和中)と旧大江町地域(美河小、美鈴小、有仁小、大江中)は、小中一貫校「義務教育学校」としてそれぞれ小中学校を統合し、仮称・三和学園、同・大江学園の設立をめざす。市内では旧夜久野町域で再編後の小中一貫校の夜久野学園が既に開校している。

 義務教育学校は、9年間の義務教育を一貫して行う新たな学校の種類で、来年度から制度化される。学年の区切りの弾力的な運用や一貫教育の軸となる新教科の創設などができる。校長は1人で、教員は小学校と中学校の免許状を両方所有することが原則だが、当面はそれぞれの免許状で指導できる。

 中学校は9校体制を維持する。

■20年度を目標に再編 21年度からは域外就学も■

 市教委は「保護者と地域住民の理解と協力を得ながら、教育の機会均等の確保と教育効果を高めるために、20年度を目標にできるだけ早期に学校再編を進める」としている。

 統廃合案のほか、新たな諮問機関として「第2次福知山市学校教育審議会」の立ち上げを計画。21年度以降の新たな市立学校再編を計画する際、区域外からの就学を認める制度の導入などについて考える。

 教育改革推進プログラムは前期計画(11〜15年度)と後期計画(16〜20年度)に分けている。前期計画では夜久野地域の3小学校と1中学校を小中一貫校「夜久野学園」として開校させたほか、川合小と細見小、三岳小と上川口小をそれぞれ統合し、小学校を26校(公誠除く)から22校に再編した。

    

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