盤上の戦いを美しく彩る将棋の駒と駒箱の個展が、福知山市夜久野高原、道の駅・農匠の郷内の市やくの木と漆の館で開かれている。ギャラリーの入場は無料。
展示しているのは京都市伏見区在住の大原峰仙さん(74)。将棋好きが高じて、自分だけのこだわりの駒が欲しくなり、約40年前から自作するようになった。2009年からは木と漆の館に通い、漆を生かした駒を作っている。
1駒ずつ文字を彫り込み、漆を塗って埋め、その上に更に漆で文字を書いて盛り上げる。手間がかかるが、大原さんは作るたびに書体を変えるこだわりようで、「書体ごとに難しさが違う」という。
駒箱は木組みから自身の手で行い、蒔絵を施す。「駒箱といえば木目の品ばかりで、装飾をしたものは見たことがなくて」と大原さん。複数の作品を同時に手がけるが、それでも木と漆の館に毎週通って、1箱仕上げるのに1年かかっている。ギャラリーには自作のうち14組を展示した。
2月21日まで。水曜休館。10日は大原さんが会場にいる。木と漆の館は電話(38)9226。
写真=こだわりの駒と駒箱が並んだ
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