京都丹後鉄道(丹鉄)を運行するウイラー・トレインズ社(村瀬茂高社長)は、26日からリニューアル特急車両「丹後の海」の2編成目の運行を始める。1編成目と同じ藍色メタリックの外観だが、車内は新たな工夫をし、京都表具協同組合の協力で、天井に金箔の飾りを取り付けるなど、京都らしい趣を感じられる車両に仕上げている。
1996年に導入した特急列車「タンゴ・ディスカバリー」の改造車両。2編成の整備を計画し、「ななつ星in九州」などを手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が設計・デザインした。丹後の海を連想させる車両に金色のシンボルマーク、ロゴ、ラインを配した高級感のあるものに生まれ変わり、11月中旬に1編成目が走り始めた。
2編成目も、自由席車両と指定席車両の2両からなる。自由席車両前方の開放感のあるパブリックスペース(10人まで利用可)天井部分に金箔の飾りを設置したのが特徴。
楕円のブローチのような形(長径約1メートル、短径約50センチ)の飾りの曲面に、京の伝統技術で本金箔を施し、下から光を当てることで輝きをもたせ、ぜいたくな空間に仕立てている。「本金箔の空間は運気が上がるといわれ、縁起のよい車内で鉄道の旅を楽しんでもらおう」という狙いがある。
1編成目のコンセプトを踏襲し、車内に木をふんだんに使って、くつろぎの空間を演出しているが、壁に飾っている48枚の額絵や窓枠などに施した組子細工のデザインは変更している。
改修費は約8千万円。運行初日は、JR線の特急と接続し、福知山駅と丹後を結ぶ特急「たんごリレー号」などで使う。
写真=天井に金箔の飾りを取り付けた自由席車両
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