京都府議会議員を連続8期務め、副議長にも就いた大橋健(おおはし・けん)氏が、21日午前7時30分、市内の病院で亡くなった。90歳だった。自宅は福知山市北羽合1ノ1。通夜は親族のみで。葬儀・告別式は23日午前9時30分から、福知山市駅前町417の福知山シティーホールで営まれる。喪主は長男で府議の一夫(かずお)さん。
「歩きの健さん」と呼び親しまれた人だった。スーツに白いスニーカー姿がトレードマーク。「土地を知り、人を知り、人の心を知る」をモットーに、土地の隅々まで歩いて回り、多くの人と顔を合わせて話を聞いた人だった。
朝来市和田山町で生まれ、中国大陸に出征。復員して旧国鉄に就職すると、国労福知山地方本部の委員長などとして労働運動に励んだ。府議初当選は1975年。党派を超えた支持を集めて後年はトップ当選を続け、93年から2年間は副議長に就いた。
「議員は飾り物であってはいけない。府民のために尽くすのが仕事」が口癖だった。
特に力を入れたのは、福知山駅付近連続立体交差事業。心血を注いだ高架化の完成をとても喜んだ。長田野工業団地の整備・発展、ゆずりトンネル(談夜久野線)など多くの府道改修、JR山陰線複線電化、国立福知山病院の市委譲にも積極的にかかわり、実現させた。在任中の05年、春の叙勲で旭日中綬章を受けた。
写真=旭日中綬章を受けた大橋健氏
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