JA京都にのくに管内の中丹3市で栽培されている京の伝統野菜、京のブランド産品「万願寺甘とう」(万願寺とうがらし)の販売高が、今年度初めて3億円を突破した。11年度に2億円を突破してから4年での快挙。米を除く特産物のなかでは稼ぎ頭となっている。
今年度は約400人が約1500アールで栽培し、11月12日出荷分までに出荷数量473トン(昨年度480トン)、販売金額は3・3億円(同2・5億円)に上った。3市の内訳は、舞鶴240トン、1億7200万円、福知山131トン、9100万円、綾部102トン、7千万円。
JAによると、今年度は販売促進に力を入れ、大口の出荷先を確保。通販が好調だったほか、東京・大田市場に加えて築地市場にも出荷するなどしたことで販売高を押し上げたという。大口出荷先の讃岐うどん店「丸亀製麺」では天ぷらとして提供された。
■協議会が記念大会 品質向上へ結束■
JA京都のにくに万願寺甘とう部会協議会は7日、舞鶴市内で販売高3億円突破記念生産者大会を実施。米原浩朝会長は「お客さんを裏切らない、確かな品質の万願寺甘とうを数多く出荷していくことがブランド力を高める。私たちは小さな農家の集まりだが、意思統一を図り、結束して頑張ろう」とあいさつ。仲道俊博組合長もあいさつで大台突破を喜んだ。
営農経済部販売企画課の澤田道郎課長が経過報告などをしたあと、集まった生産者や府、市の農業関係部署の職員ら約150人が、「来年度は栽培面積1600アール、総出荷量500トン、3年後に4億円の販売高突破を目指す」といった決意表明を読み上げ、生産意欲を高めた。
写真=3年後に4億円突破をめざす決意表明をする出席者
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