福知山市大江町河守中央、美河小学校(森川智美校長)の6年生18人が7日、二俣の町和紙伝承館で、自分たちの卒業証書に使う和紙の手漉きに挑戦した。
町内の3小学校では毎年、卒業証書の用紙を手漉き和紙で作る体験をして、今も続く伝統産業の紙漉きの素晴らしさや大変さを知るきっかけにしている。
伝承館隣の田中製紙工業所の5代目、田中敏弘さん(54)から手漉きの方法を教わったあと、4代目の正晃さん(82)からも指導を受けながら、順番に漉いていった。
児童たちは水槽内からコウゾの溶液を簾桁と呼ばれる道具ですくい、均等の厚みになるように揺らしていった。みんな慎重に簾桁を動かし、敏弘さんらに「うまいね」と褒められていた。
6年生の仲田唯華さん(11)は「簾桁が重くて動かすのが難しかったけれど、ちゃんと漉けました。思い出に残ります」と喜んでいた。
漉いた和紙は田中さんのところで圧縮、乾燥などをしてもらったあと、学校で名前などを入れて証書にする。
写真=慎重に簾桁を動かす児童
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