公益社団法人福知山市シルバー人材センターの会員たちが、昭和新町の作業場で、正月用のしめ飾り作りに追われている。玄関などに付ける「ごぼう」「めがね」「輪飾り」と「神棚用」の4種類あり、全部で2千個以上作る。
担当するのはシルバーショップのしめ飾り生産部の15人。7年前から独自の事業としてしめ飾り作りを始めた。会員から注文を受けた分を手がけている。
11月中旬から作業を始め、今が最盛期。小学生のころから縄をない、ぞうりを編んでいたという私市の間島正さん(82)の手ほどきを受けながら、連日6人前後が集まって作業。主に三和町の農家で確保した稲わらを使い、しめ縄のねじりが均等になるように編み込んでいる。
作業には力がいり、手が真っ赤になる。時折休んでは世間話に花を咲かせる。10日までに縄の部分を作り、24日から3日がかりで縁起物のミカンやウラジロ、紙垂(しで)を飾り付けて仕上げるという。
市内2つの神社からの特注で、長さが3メートルから4メートルあるしめ縄も作っている。
統括する大槻日出雄さんは「毎年飾られる家庭の幸せを願って作っています。この作業が始まると、年の瀬を実感します。でも、やり遂げないと正月を迎えることができません。あとひと踏ん張りです」と笑みを浮かべていた。
写真=せっせと手を動かし、しめ飾りを作る会員たち
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