福知山市勅使の天津小学校（藤田久代校長）で3日、児童が和楽器に触れる授業があった。東京都の邦楽グループ・玉手箱（清野さおり代表、6人）を迎え、全校児童32人が箏、三弦、尺八の演奏を体験し、和楽器の魅力を知った。

　玉手箱は、東京芸術大学音楽部邦楽科を卒業した人たちを中心に編成。邦楽の良さを後世に伝えるため、文化庁の「文化芸術による子ども育成事業」で、全国各地の学校を巡回している。
　
　児童らは交代しながら3つの楽器の演奏に挑戦。箏の班は、楽器の前に正座し、清野代表から弦の押さえ方や弾き方を丁寧に教わったあと、なじみの曲「さくらさくら」を演奏した。
　
　初めて弾く児童ばかりで、思うように手を動かせず苦労していたが、楽譜を見ながら、つめを付けた指をゆっくりと動かして奏でていた。
　
　8日には、体育館で本公演がある。玉手箱が「六段の調」「鹿の遠音」「琵琶」などを演奏。5、6年生もステージに上がり、メンバーと一緒に「さくらさくら」を発表する。
　
　
写真＝清野代表（左）に教わり、箏を奏でる児童