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両丹日日新聞2015年12月 2日のニュース

新酒の販売目前 恒例の「大鬼」ラベル刷り

大鬼 鬼の里・福知山市大江町の地元産米で地酒を造り、地域の活性化に努めている「大江で地酒を造る会」(大槻博路会長)は11月30日、会員らが今季の新酒の瓶に貼るラベル刷りをした。活動は20年を迎え、会員らはこれまでの取り組みを振り返るとともに、さらなる飛躍を誓っている。

 活動を始めたのは1996年。造る会が酒米の五百万石を栽培し、収獲した米を宮津市のハクレイ酒造で醸造してもらい、ハクレイの酒を扱う店で販売している。会員は現在、12人と2団体。

 造っているのは、純米吟醸生酒原酒「大鬼」など。今年は会員の田など合計1・2ヘクタールで米を作り、鳥獣被害に遭ったが、6トンを収穫できた。

 今季の「大鬼」は15日から大江町内で売り始め、来年1月からはほかの地域でも販売する。価格は税抜きで1升瓶(1・8リットル)が3400円、4合瓶(720ミリリットル)が1700円。

 ラベル刷りは毎年会員が行っていて、今年は1升瓶用1千枚、4合瓶用1300枚を作る予定。30日は、当面の分として1升瓶用500枚と4合瓶用700枚を刷った。

 大槻会長ら6人が作業。「大鬼」の文字を反転して彫った版木に黒いインクを付け、上にラベル用の紙を押し当ててこすり刷っていった。最後に来年の干支の「丙申」の落款を赤で押して完成させる。

海外でも人気集める

 「大鬼」はこれまで、海外でも人気を集め、米国のニューヨークやカリフォルニア州に輸出されたり、米国で最も有名なワインの雑誌に紹介されて、掲載15本の日本酒の中で銘酒6本の中に入ったりした。造る会が香港などアジアでのPRに力を入れて好評を得たこともある。

 リーマンショックなどの影響で、今は輸出はしていないが、会員らはおいしい酒をより多くの人に飲んでほしいと、活動を続けている。

写真=丁寧にラベルを刷る会員ら

    

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