福知山商工会議所女性会（森勝子会長）の設立30周年記念式典が29日、福知山市篠尾新町のサンプラザ万助で開かれた。節目を祝い、これからも女性の目線でまちの元気創出に努めていくことを申し合わせた。

　女性経営者の資質向上と商工業の振興、地域活性化などを目的に1985年5月に商議所婦人部として設立。会員研修のほか、お城まつりやドッコイセまつりなど市内イベントに参加し、福知山産業フェアでは特製「ききょう鍋」の振る舞いが定着。福知山マラソンコースの清掃などもしている。

　「元気な街は、元気な女性から」を合言葉に、屋外活動時にはトレードマークのピンクのかっぽう着を着込む。現在の会員は88人。

　式典で開会あいさつに立った森会長は、歴代役員ら先人、支援者に感謝し、「これからもまちづくりへ女性の目線で頑張っていきたい」と力を込めた。

　来賓の松山正治市長は「地域を一層元気にするために、女性の力は欠かせません。笑顔あふれる商議所女性会ならではの活動を」と期待。福知山商工会議所の谷村紘一会頭も「バブル崩壊を経験し他団体が会員数を減らした中、女性会が同じ水準で今日まで保っておられることはすごいことで、みなさんの根強い活動のたまもの。大イベントには必ずいろいろな形で出てもらっている」と謝辞を述べた。

　また府商工会議所女性会連合会の中西たえ子会長は「女性ならではの視点から地域振興に寄与されていることを大変誇らしく思います」と話した。谷垣禎一・自民党幹事長も祝いのビデオメッセージを届けた。

　このあと世界で活躍するブライダルファッションデザイナー・桂由美さんの記念講演があり、祝賀会に席を移して更なる発展を誓った。


写真＝「女性の目線で更なる活動を」とあいさつする森会長