優勝した久本駿輔選手=大阪陸上競技協会=は京都工芸繊維大学大学院で高分子を専攻する2年。研究に追われ、思うように練習できてはいないが、毎月500キロを走り込み、福知山マラソンには優勝を狙って参加した。
生まれ育った枚方市の中学校で陸上を始め、清風高校2、3年で全国高校駅伝の1区を走った。素地を生かして個人練習に励み、フルマラソンはこれが8回目。これまでに鳥取マラソンで優勝を経験している。福知山では「後半勝負」と作戦を立て、前半は我慢の走りをした。
10キロ付近からしばらくは7人の先頭集団が、互いに牽制し合いながらのレース。折り返しあたりから動き出して25キロ地点は4人で先頭争い。「ほかの選手が疲れているのが分かった」といい、実際、すぐに1人が、更に1人が遅れて27キロを過ぎて単独で先頭に立った。ここから後続をぐんぐん引き離して35キロ付近で優勝を確信。最後の上り坂で腹痛のためペースを落としたものの、最後は右手でガッツポーズを決めてゴールテープを切った。
「途中何度かしんどくなったけれど、沿道からの声援が励みになった」と応援に感謝。次回からの福知山参戦予定は「就職内定している会社で、どの土地に配置されるか次第です」と、学生らしくハキハキ答えていた。
写真=7人の先頭集団が牽制し合った前半(15キロ地点手前で。ゼッケン26が久本選手)
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