大江山のふもとを緑でいっぱいにして、新たな観光スポットにと、福知山緑化推進委員会などはこのほど、福知山市大江町佛性寺の旧河守鉱山跡地で植樹祭をした。地元住民や小学生ら約60人が参加し、マンサク科の落葉低木ヒュウガミズキの苗木を一緒に植えた。
07年に三岳山から大江山にかけての一帯が「丹後天橋立大江山国定公園」に指定されたことを受け、豊かな自然を未来に引き継いでいこうと、市は08年度に「福知山千年の森づくり基本計画」を策定した。
この取り組みの一つとして、過酷な状況でも育つヒュウガミズキを鉱山跡地などへ植樹している。18年度までに、2100本の苗木を植える予定で、昨年12月の約580本に引き続き、今回は約300本を用意した。
苗木は、市民らで構成する育苗隊が、大江山で自生する木から採取し、1年から3年間にわたって自宅や職場で大切に育てたもの。参加者たちは、スコップで丁寧に土をかけたりして、植樹していった。
今回は第41回福知山地方植樹祭を兼ねており、来年京都府で開催の第40回全国植樹祭の1年前キックオフイベントと位置付けて開催。植樹後には、兵庫県三木市の木工房ムークスによるチェーンソーアートの披露、風船飛ばしなどもした。
美鈴小学校6年の迫田一華さんは「私たちの植えたヒュウガミズキが立派に成長し、千年先まできれいな花を咲かせ続けてほしいです」と話していた。
写真=移植ごてなどで丁寧に苗を植えた
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