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両丹日日新聞2015年11月 2日のニュース

南限・由良川へ今年もサケ帰る 今季初めて2匹捕獲

由良川に帰ってきたサケ 古里の川・由良川にサケが戻ってきた。由良川支流の牧川に設置した採捕網で1日、遡上(そじょう)した雄と雌各1匹を捕獲した。

 サケは生まれ育った川に戻ってくる習性がある。由良川はサケの遡上の日本海側南限とされていて、サケの姿を通して美しい由良川を守り、子どもたちの郷土愛を育てたい−と、人工ふ化、稚魚の放流などに取り組む由良川サケ環境保全実行委員会が京都府知事の許可を得て毎年実施している。今年は10月26日に福知山市牧の牧川大橋上流約150メートル地点に網を仕掛けていた。

 今季初捕獲の2匹は、雄が体長75センチ、雌が63センチ。採卵、人工授精を担当する牧川養殖漁業生産組合の衣川務組合長が、たも網ですくってトラックの生け簀に入れ、養殖施設に持ち帰った。

 近くでもサケの姿が確認されており、更なる遡上に期待が寄せられる。

 今年の採卵は約2万粒を目標にする。12月初旬から、希望する家庭などに分けてふ化、飼育を開始。来年1月には新潟県から購入する移入卵を配布して家庭飼育にかかり、育った稚魚を3月中旬に由良川に放流する予定。

 実行委員会の人たちは「今年は最初に雌が上がってくれて幸先がいいです。サケを通じて由良川への関心を高めていきたい」と話していた。

■天津橋下流で7日に採卵見学会■

 サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)は7日午前10時から、福知山市波江の牧川の天津橋下流で、サケの採卵見学会を開く。参加無料。申し込み不要で直接会場へ。

 衣川会長がサケの一生などについて話し、採卵の様子を見学する。
 小雨決行。河川増水や悪天候の場合は当日午前7時に判断する。可否の問い合わせは市役所、電話0773(22)6111へ。


写真=古里の川、由良川に帰ってきたサケ

    

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