福知山市は、来年1月に1市3町合併から10年の節目を迎える。これを記念し、「福の礎」と題した「新福知山市発足10周年記念誌」を作成した。合併10年の軌跡のほか、1市3町の各地域で、活性化などに取り組む市民へのインタビュー、高校生と松山正治市長の座談会などを、16ページにわたって紹介している。

　合併10年の軌跡では、福知山駅南口公園の開園（08年）や市動物園のウリ坊とみわちゃんブーム（10年）、ゆらのガーデンのオープン（12年）、夜久野学園誕生（13年）、市民交流プラザふくちやまオープン（14年）などを写真付きで紹介している。

　市に甚大な被害をもたらした一昨年の台風18号水害、さらには昨年の8月豪雨災害など、自然災害の記録も掲載している。

　誌面には、65人の市民と4つの市民団体が登場。市民とともに合併を祝う内容になっており、座談会などのほか、「自然が美しい」といった福知山への思いを一言で語ってもらう「まちかどインタビュー」、「市内で○○して10年」をテーマに募集した記事もある。

　活動して10年の三和町ペタンククラブ、やくの元気はつらつ踊りグループ、大江町の特産品加工施設・鬼和味を紹介。「働いて10年」では、市内で店舗を経営する波多野千鶴美さんを取り上げている。

　福知山城と福知山踊り、三和町の大原神社と産屋、夜久野町の玄武岩、大江町の大江山連峰・ブナの原生林・雲海など福知山十景、市内のマップやイベントカレンダーも掲載した。

　記念誌は、Ａ4判フルカラーで1千部を発行。記念誌の内容を基に構成されたＤＶＤとともに、市内の小中学校や高校、地域公民館、文化施設などに配布する予定。またＤＶＤの映像は、動画投稿サイト「ユーチューブ」での公開も検討している。


写真＝合併10年を記念して作成した「福の礎」