福知山市は、住民主体で完成させる「地域版防災ハザードマップ(マイマップ)」作成の取り組みを、10月から本格的にスタートさせた。その初回として、市内の自主防災組織のうち、応募があった21組織を対象に、ワークショップを開催。東羽合の市消防防災センターで行い、マイマップの趣旨や内容、進め方などを解説した。
ワークショップは、20日から27日までの間に、同様の内容で4回開き、21組織がいずれかの日程に参加。26日には、三和町中出、岩井、三俣、岩間、東堀の5自治会の自治会長ら17人が参加し、話を聴いた。
初めに市危機管理室から、マイマップは災害の危険性が高い場所、災害履歴箇所、避難場所や経路を示すもので、地域ごとに作成すると説明を受けた。
共通項目として、想定浸水区域や土砂災害警戒区域、避難所などのほか、非常時の持ち出し品や緊急時連絡先一覧も記載するとし、「A3サイズの紙を基本にまとめて」と伝えた。
引き続き、マイマップ作成の図上訓練もした。各地域の地図に、自宅から避難所までの経路を書き込み、道中の危険箇所や昨年の8月豪雨で浸水した場所などに、シールで印をつけたりした。
参加者らは「ここは川をまたいで避難するから危険」「側溝があるで暗いと危ないな」などと意見を出し合いながら作業し、最後にそれぞれの代表者が発表して締めくくった。
2回目以降は、各地域の公民館などで作成を進め、避難ルートの計測や危険箇所の確認などを目的として、11月にはまち歩きも行い、マップに反映させていく。
参加した21組織分については、今年度中に完成させる予定で、対象世帯に全戸配布するという。マイマップの作成は、ほかの自主防災組織を対象に、来年度以降も取り組むことにしている。
写真=マップ作成の図上訓練をした
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