天守閣を再建してから29年になる福知山市の観光施設・福知山城(市郷土資料館)の入館者数が26日、90万人に達した。節目で入館した山口県岩国市の神園孝男さん(65)と妻の順子さん(65)に、記念品などが贈られた。
福知山城は1986年11月に市民による「瓦一枚募金」で再建。年間入館者数は87年度に約4万8千人に上ったが、05年度には約2万人と伸び悩む時期もあった。しかし、近年は初代城主の明智光秀にまつわるテレビ番組が増え、福知山城にスポットが当たることもあって、ここ3年は年間3万5千人を超えている。
駿河禎克館長は「最近は(歴史好きな女性の)歴女やシニア世代の来館が目立っています」と話す。
神園さん夫妻は、車で旅行中で、26日は城崎温泉に向かう途中、福知山に城があることを思い出し、立ち寄ったという。
城では松山正治市長や駿河館長から神園さん夫妻に、花束や福知山スイーツなどが手渡された。2人は「びっくりしました。福知山城の石垣は古いという感じ。天守閣から眺めると、きれいで上品なまちだと感じました」と話していた。
市は再建30周年の来年5月、「丹波福知山明智光秀サミット」を開くことにしていて、光秀に関連する市町の人らを招き、光秀について語り合う。
写真=90万人の入館となった神園さん夫妻と松山市長
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