福知山市三和町大原の大原うぶやの里で25日、秋の田舎体験ツアー「収獲感謝祭」があり、京都市から訪れた親子連れら約60人が、イモ掘り、しめ縄作りなどを通して地元の人たちと交流した。

　「美しき命の源流うぶやの里・大原」として10年に京都府景観資産に登録された大原地区が会場。大原うぶやの里活性化推進協議会（小林英夫会長）が、交流人口を増やし、地域を元気にしようと定期的に開いている。

　一行は大原神社近くの畑で、春に苗挿しをしたサツマイモ掘りを体験。昼食で、今秋収穫された新米（うぶや米）を使ったシシ肉カレーを味わった。

　午後からは、しめ縄作り体験。京都市の八坂神社のしめ縄も作っている京丹波町の中野賤雄さん（86）に教わり、正月用のしめ縄作りに挑戦した。大原神社下の産屋近くにある水田で春に催した「御田植え祭」の稲を収穫し、保管していたわらを使った。

　臼、杵を使った餅つきもし、きな粉餅にして味わった。子どもたちは「田舎の良さを実感できた」と喜び、掘ったサツマイモを土産にもらった。


写真＝中野さん（左）に教わってしめ縄を作る参加者