かつて妊婦が産前産後に籠っていた福知山市三和町の「大原の産屋(うぶや)」を、日本ユネスコ協会連盟が主催する「プロジェクト未来遺産」に登録されるようにと、地元の大原うぶやの里活性化推進協議会(小林英夫会長)が取り組みを進めている。
プロジェクト未来遺産は、文化や自然を守り、継承していく市民活動を応援するもの。これまでに52件あり、登録が決まれば、来年1月以降に登録証が伝達され、同連盟のホームページやパンフレットなどに掲載、広くPRされる。
大原の産屋は府指定有形民俗文化財。切妻造りの屋根をそのまま地面に伏せたような建物で、1948年(昭和23年)ごろまで、出産前や産後の休息の場として利用されてきた。
小林会長は「産屋を通じて、命の尊厳を考え、母子の絆を強めることに貢献できればと思う。登録されれば、にぎやかな地域づくりに結びつけさせたい」と意欲を見せる。
登録に向けた推薦団体は福知山ユネスコ協会。24日午前11時から、土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで開かれる「ユネスコ創設70周年記念近畿ブロックユネスコ活動研究会」で、大原神社の林秀俊宮司が「未来遺産登録を目指して うぶやの里伝承運動の取り組み」と題して話す。
午後0時40分からの記念講演などは無料で聴講できる。林宮司の話は同2時45分ごろからの予定。
写真=府医師会看護専門学校の学生らが毎年産屋の見学に訪れている(今年7月)
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