ＪＲ西日本福知山駅構内で、「ありがとう381系写真展」が開かれている。381系車両が30日で定期運行から引退するため企画したもので、府内外の鉄道ファンから寄せられた写真を順次展示している。現在は約90点が集まっており、23日まで募集する。

　全国で定期運行されている旧国鉄色の特急列車は、ＪＲ福知山支社管内を走る381系車両が唯一。「クリーム色をベースに赤いラインが入った国鉄色は風格がある」と、引退を残念がる鉄道ファンが多く、沿線や福知山駅などでは連日、写真撮影をする姿がみられる。

　写真の募集は今月上旬から始めた。沿線市町だけでなく、首都圏から応募する人も。届いた順に、改札を入った付近にあるガラスの壁に展示を始めたが、予想を上回る作品が集まっており、駅北口側の壁も展示場所に加えている。

　381系車両が雪景色の中を走る姿、山間部の鉄橋を渡る場面、「振り子式電車」の愛称のとおり、車両をわずかに傾けながらカーブを通過する様子、黄金色の稲穂の中を走る姿、福知山城をバックに走る場面などが撮影されている。

　応募できるのはプリントした写真のみで、過去に撮影したものでもよい。サイズは、カラー・白黒ともＡ4サイズか四つ切り程度で単写真に限る。点数に制限はない。返却はしない。

　応募は、〒620−0045福知山市駅前町439、ＪＲ西日本福知山駅「381系写真展」係へ。作品の裏に、名前、ふりがな、市町村名、電話番号、作品名、撮影場所、撮影年月日を書いた紙を貼る。問い合わせは福知山駅＝電話0773（23）8632＝へ。


写真＝改札を入った付近に展示されている作品