福知山観光協会の「レンタサイクル事業」が好調だ。観光はもちろん、ビジネス客や地元の人の買い物などでも使われている。協会は「ゆったりとまちなかを巡ってもらえたら」と、さらなる活用を呼びかけている。

　レンタサイクル事業開始は2001年。以前は駅近くの施設2カ所に置いていて、年間の利用は延べ約200台だったが、10年8月からはＪＲ福知山駅北口の福知山観光案内所へ移動して利用が増え出し、11年度545台▽12年度558台▽13年度628台▽14年度は597台と、毎年500台を突破するようになった。

　特に今年度は、利用台数が例年を上回るペースで伸びている。4月から9月までの半年間の利用台数は476台。13年、14年度の1・3倍のペースとなっている。月別でも、例年、70台貸し出した月は「多い」と判断していたが、今年8月は過去最多の128台を記録した。

　利用者アンケートを見ると、行き先で多いのは福知山城と三段池公園。観光客のほか、出張に来たビジネスマン、買い物で利用する市民のほか、例年8月は墓参りに使う人もいるという。

　大槻澄夫事務局長は「2、3時間の利用が多く、限られた時間内で少しでも多くの観光スポットを巡りたいという人が、駐車場を気にせずに気軽に乗れる自転車を利用されるようです」と分析。

　今年度の利用が急増していることについては「府北部7市町を舞台にした『海の京都博』の開催で、福知山でも多くのイベントが企画されていることが影響していると考えています」と話している。

　自転車は今年、電動アシスト2台を増車し、計8台になった。内訳は電動、普通各4台。電動は初めの2時間までが500円、延長は1時間200円。普通は初めの2時間まで400円、延長は1時間100円。


写真＝自転車の利用が増えている