福知山市の魅力をＰＲするカシミヤティッシュのデザイン事業で、府立工業高校3年の塩見安珠さん（17）＝前田＝の作品が、最優秀賞に選ばれた。市のシンボルの福知山城や音無瀬橋などをデザインしたもので、市外での産業見本市の市出展ブース、市の企業誘致活動での企業訪問時などに、このデザインを印刷したティッシュボックスを配る。

　長田野工業センター、日本製紙クレシアが共催、市が後援して実施した。今年度で3年目になる。

　6月10日から7月15日までの間、市内の全6高校に通っている生徒を対象に作品を募り、応募作を8月7日に福知山駅構内で展示。市民アンケートをして145人が投票し、上位入賞者を決めた。長田野工業団地内の日本製紙クレシア京都工場で、塩見さんのデザインを箱に印刷して5千個を作る。

　塩見さんはパソコンソフトなどを使ってデザイン。福知山城の天守閣、音無瀬橋のアーチ、市のイメージキャラクターの「ドッコちゃん」、福知山観光協会のイメージキャラクターの「光秀くんとひろこさん」、市の花のキキョウが取り入れられている。

　13日に市役所で表彰式があり、工業センターの新田稔専務理事、京都工場の川口豊之工場長らが出席。松山正治市長が、塩見さんのほか、優秀賞の福知山高校3年、梶村帆香さん（18）＝東佳屋野町＝、努力賞の府立工業高校1年、吉竹美沙紀さん（16）＝長山町＝に表彰状などを贈った。

　塩見さんは学校で美術部に所属し、インテリアプランナーをめざしている。「自分がイメージしていた通りのティッシュボックスができました。市のＰＲに役立てばうれしいです」と喜んでいた。


写真＝受賞を喜ぶ塩見さん、梶村さん、吉竹さん（右から）