福知山市上野条の御勝(みかつ)八幡宮で25年に一度開催される「御勝大祭」の開催日が迫ってきた。12日の本番に向け、伝統芸能を奉納する周辺地域の住民たちは最後の仕上げに取り組んでいる。
大祭では「野条の紫宸殿田楽(ししんでんでんがく)」「天座の田楽」「三岳神社練込太鼓」の伝統芸能が奉納される。
このうち天座一区、天座二区の住民が奉納する天座の田楽は、烏(からす)とび、ビンザサラ、猩々舞(しょうじょうまい)からなる。小学5年生から60代後半まで23人が演じる予定。衣装の着替えの手伝いなども含めると住民約90人がかかわる。
演者のなかには小中学生と高校生もいる。烏とびを務めるのは、川口中学校2年の早川凌平君、同1年の吉川拓己君、武田翔眞君。練習日には天座文化財保存会の谷口貞二会長(85)ら地域の大先輩に見守られる中、横っ飛びなどの動作を念入りに演じている。
子どもたちは「動きを合わせて失敗しないようにしたい」「25年に一度なので、出られることは貴重な体験」と練習に打ち込む。また、女子の児童、生徒たちは横笛を担当する。
谷口会長は「伝統を継承していくことは必要で、子どもたちが参加してくれてありがたい。よく頑張ってくれています」と話している。
大祭は午前10時から午後4時まで。午後0時30分から伝統芸能の奉納などがある。
写真=烏とびの練習をする生徒ら(天座会館で)
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