可憐な姿をしていながら、はるか東南アジアまで旅する蝶・アサギマダラが、福知山市雲原の山里に、今年も次々飛来している。
あさぎ色(薄い青色)と茶色の羽をしていて、広げると10センチほどになる蝶。渡り鳥のように春から夏にかけて北上し、秋になると南下する。移動距離は2千キロを超すこともあるとされ、国内では九州から北海道まで広く分布。調査のため国内で羽にマーキングしたアサギマダラが、海を越えて台湾や香港でも確認されていて、「海を渡る蝶」と呼ばれている。
雲原の糸井洋さん(68)、美代子さん(66)夫妻は、一昨年秋に初めて庭先で見つけたのを機に、「たくさんやってくるように」と庭や裏の畑にアサギマダラが好むフジバカマを植えて保護するようになった。昨年は願い通りにたくさん飛来。今年も開花を待ち構えていたかのように、9月26日から舞い出すようになった。
10月に入ってから数が増え、今では10匹前後が連日羽を休めている。
「よくこんな山の中なのに来てくれるものです」と糸井さん夫婦。毎日笑顔で見守っている。
写真=フジバカマの上を舞うアサギマダラ
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。