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両丹日日新聞2015年9月25日のニュース

住民のつながりが大事 震災被災地社協から教訓学ぶ

0924sinsai.jpg 災害時の自助、共助のあり方を東日本大震災から学ぶ福知山市災害ボランティアセンター主催の講演会が、駅前町の市民交流プラザふくちやまで、このほど開かれた。被災地ボランティアセンターを運営した宮城県石巻市社会福祉協議会復興支援課長補佐の阿部由紀さんが、体験談を交えながら、日ごろからの住民同士のつながりの大切さ、復興への手法などについて語った。

 福知山市民ら約100人が聴講。阿部さんは、震災発生から4年半が経った今も行方不明者は数知れず、多くの人が仮設住宅での生活を余儀なくされている石巻の現状を話した。

 想像を絶する大津波だったが、大人が子どもやお年寄りたちを誘導するなど地域ぐるみでいち早く避難して助かった実例を紹介。「福知山も水害被害を連続で受けています。日ごろからどういう付き合い方ができているかを考えられる町づくりが大切になります」と力説した。

 復興への歩みを手助けしてくれる多くのボランティアやNPO団体に感謝し、地域住民が自ら立ち上がっていくための支援も同時に進めることが重要とした。

 実際にやったこととして、ボランティアと地域住民が一緒に泥かきに取り組む手法を挙げた。「ボランティアの方には、被災者の生の声を聞いてもらえる。被災者側も毎日会っている人には話しにくいことも打ち明けられる。ボランティアと活動場所とのマッチングではなく、人と人とのマッチングを心がけるようにしました」と説明した。

 講演会の後は、石巻の被災者、福知山市と近隣市の支援者らが意見交流をした。


写真=「日ごろからのつながりが大切」と話す阿部さん

    

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