京都府は10日、府内全域に緊急の食中毒注意報を発令した。14日午前10時まで継続する。府内の飲食施設で食中毒が相次いだため。通常の注意報は食中毒が発生しやすい気象条件となった際に発令しているが、今回のように気象条件以外で発令するのは、1984年に注意報発令制度が始まって以来、これが初めて。

　綾部市の飲食店でサルモネラによる患者数19人の食中毒が発生し、10日から3日間の営業停止処分にした。福知山市でも5日に、4日には精華町の飲食店を営業停止にしている。

　食中毒を予防するためには、用便後や調理前によく手を洗う▽牛レバーなど加熱して調理する食品は十分に火を通す▽調理した食品は室温で放置せず、できるだけ早く食べる▽冷蔵庫を過信しない▽まな板、包丁、ふきんを消毒する▽ネズミ、ハエ、ゴキブリを駆除することなどが大事だという。