WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年9月 5日のニュース

豪雨災害復旧で単年度赤字に 福知山市14年度決算

 福知山市は4日、14年度の決算概要を発表した。一般会計の実質収支(歳入から歳出、翌年度繰越財源を差し引いて算出)は8億5831万円で、43年連続の黒字決算を確保した。一方で、財政の弾力性を示す経常収支比率は92・7%となり、前年度より3・2ポイント悪化。また8月豪雨災害の復旧に充てるため、財政調整基金を10億円取り崩したことで、実質単年度収支は2年ぶりの赤字となった。

■財政調整基金10億取り崩す■

 一般会計は、歳入が前年度比2・2%増の443億7475万円、歳出は1・7%増の425億5420万円となり、翌年度に9億6225万円を繰り越す。

 このうち歳入は、市民交流プラザふくちやま建設事業の終了などで、市債が減少した。しかし市税の増収や府支出金の増加、財政調整基金の繰り入れが主な要因となり、全体では前年度より増加した。

 歳出の増加は、2年連続した災害の復旧関連経費23億7092万円の支出、さらに人件費、扶助費が7億9928万円増えたことなどが、大きく影響している。

 人件費の増加は、一般職の給与減額措置がなくなったことに加え、基本給の増額などで5・1%増額となり、災害対応などによる超過勤務手当の33・0%アップも要因となった。

■市の借金は市民1人当たり57万円■

 借金にあたる市債残高総額は992億6283万円。市民1人あたりに換算すると124万円で、交付税によって補てんされる分を除いた実質では、1人あたり57万5千円となる。

 貯金にあたる基金残高総額は、1億1316万円減少し、99億3532万円。このうち財政調整基金は10億円を取り崩したが、前年度の実質収支のうち、2分の1にあたる4億7794万円を積み立てたため、減少幅は縮小。残高は18億6319万円となった。

■4特別会計が赤字 企業会計は病院のみ黒字■

 15特別会計は、5会計が黒字となったが、4会計で赤字。収支差引ゼロは6会計あった。3企業会計は、病院事業のみ黒字、水道と下水道は赤字だった。

 財務部の夜久豊基部長は「今後も総合的な治水対策事業、e−ふくちやまの民間譲渡などに対応しなければならず、市の財政は非常に厳しい。行政改革や公共施設マネジメントを着実に行うことで、乗り切っていきたい」と話している。

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ