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両丹日日新聞2015年9月 5日のニュース

「その国の言葉で魅力を」 世界一の観光施策を京都市から学ぶ

0905semina.jpg 2年連続で観光客数5千万人を突破した京都市の観光施策を知り、府北部の観光振興による地域活性化に役立ててほしいと、京都府旅館ホテル生活衛生同業組合(北原茂樹理事長)主催のセミナーが4日、福知山市堀の福知山サンホテルであった。同組合福知山支部や行政関係者ら約60人が、講師から京都市内の事例を学んだ。

 同業組合は府内にある約400の宿泊施設で構成し、生活衛生向上や観光振興などを目的に活動している。
 講師の京都市産業観光局観光MICE推進室の高畑重勝室長は、「『京都市は放っておいてもお客さんが来るからよろしいな』とよく言われますが、以前から観光施策に取り組んでいます」と力を込めた。

 例えば若い人が楽しめる京都国際マンガ・アニメフェアなどの開催▽若手経営者向けの観光経営講座▽閑散期対策のイベント実施▽13カ国語対応のウエブサイト公開▽修学旅行の誘致▽市内で無料提供する公衆無線LAN「KYOTO Wi−Fi」の整備など。米国の大手旅行雑誌の読者投票で、人気観光都市ランキングが2年連続1位になっている。

 また、外国人宿泊客数が伸びていること、なかでも台湾と中国が多いことなどにも触れたほか、「伝統産業品を買う仕組み作りが必要で、その国の言葉で商品の魅力を説明できることが大切」と今後の課題についても話した。

 さらに観光交流人口の増大による経済効果の大きさに触れ、「人口減のなか、交流人口を受け入れることで経済活性化につながる」と締めくくった。

 福知山市内で観光関連の仕事をしている参加者は「福知山でも、わずかですが外国人観光客が増えていて、京都市の状況が分かり参考になりました」と話していた。


写真=宿泊施設、行政関係者らを前に講演する高畑室長

    

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