福知山市大江町金屋の大江高校(永井正樹校長)で、元衆院議員でタレントの杉村太蔵さん(36)の講演会(同校PTA主催)が開かれた。杉村さんは来年夏の参院選から選挙権が18歳以上に引き下げられることを受け、政治や選挙の大切さを生徒たちに話した。
杉村さんは2日に訪れ、「税金の使い道を考えるのが政治」とその仕組みを説明したうえで、模擬選挙を実施。聴講した全生徒約310人の中から3人を候補者に選び、学校内の生徒から集めた30万円の資金(税金)で、学校を良くする施策(政策)を発表させた。
3人は選挙演説として、通学のための交通費補助、学校内への売店設置、校内をバリアフリーにする案(公約)を発表。この中から良い施策を考えた候補者を、会場からの拍手の多さで当選と決めた。
杉村さんは演説した3人に、施策についての具体的な内容を更に求めた。3人とも、自身の施策が他の生徒たちに受け入れられるよう、丁寧に説明した。
結果は、校内への売店設置を訴えた生徒が「当選」した。杉村さんは「模擬選挙でも自分の訴えた政策が受け入れられないと、すごくショックと感じると思うが、これが政治なんです」と力説。「選挙する一方で、いつか選んでもらう立場になることも考えられる。これからの国のことを、これからの(若い)人たちが考えていかなければならない」と話した。
写真=模擬選挙で、候補者の生徒に質問を投げかける杉村さん
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