国立大学法人京都工芸繊維大学(京都市左京区)は、福知山市西小谷ケ丘に設置する「福知山キャンパス」を活用した新学部プログラムの開設に向け、具体的な準備を進めている。来年4月に開設する予定で、プログラムの概要や学生の募集要項を発表した。
新学部プログラムは、「地域創生TechProgram(テック・プログラム)」と命名。開設については、すでに文科省の了解を得ているという。
プログラムには、バイオ・材料化学▽メカトロニクス設計▽デザイン・建築の3コースがあり、いずれも1回生から3回生の前期までは、左京区の松ケ崎キャンパスで、一般教養や専門基礎力を身に着ける。
3回生の後期からは、旧福知山女子高校の校舎を活用した福知山キャンパスに拠点を移し、地域課題をテーマにした学習のほか、地元企業でのインターンシップなどを行い、実践的な体験を積む。
また市が来年4月に開学を目指す福知山公立大学との連携も視野に入れており、両大学の文理系でのワークショップなどに共同で取り組んでいく。
これらにより、産業の活性化や地域課題の解決に向け、協働できる技術者やリーダーになれる人材などを育成する。さらには、若者の地元定着、府北部の活性化にもつなげていきたいという。
■AO入試に地域枠■
入学者選抜の定員は、AO入試20人と一般入試10人で、合わせて30人。AO入試では、一般と社会人のほか、府北部5市2町の高校生らを対象とした12人の地域枠も設ける。
京都工芸繊維大の森迫清貴副学長は「府北部の若者がいったん京都に出て、専門知識をしっかり身に着けた上で、地元に戻ってくる−という流れを作り、地域活性化に貢献できる人材を育成したい。今後は、地域枠を増やすことも検討していきたい」と話している。
写真=来年度から新学部プログラムを開設する京都工芸繊維大学(京都市左京区)
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