福知山市は、来年度から10年間の第2期市農山村活性化計画の策定に向け、市内の農林業関係者や移住者らとこのほど意見交換した。少子高齢化の進行などによる農山村部の維持に危機感を持つ人たちから意見、要望が出された。
第1期は08年度から今年度までの計画で、市は農村定住宅地分譲、遊休荒廃農地拡大防止事業などを計画に掲げ、事業を進めている。しかし、少子高齢化、後継者不足、農家の減少など農山村地域の活性化に向けて課題があるため、社会情勢に合った第2期計画を策定する。
■市街化調整区域が後継者不足の一因に■
駅前町の市民交流プラザふくちやまであった意見交換会には15人が出席。出席者は、市街化調整区域が足かせとなり後継者不足につながっていること、米を作付けする人が減っていることなど実情を話し、「個人で6次産業化する場合の各種申請の簡素化を」「認定担い手農家への手厚い手当を」といった要望も出していた。
また、意見交換会について、農産物の生産者側だけでなく、「(小売店の仕入れ責任者など)バイヤーを入れるべき」と、いろんな立場の人の意見を聞く場にするよう求めていた。
市は今後、パブリックコメントをする予定で、今回の意見交換会も参考にして庁内で活性化計画案を検討する。
写真=意見を出し合った交換会
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