京都5区選出の谷垣禎一・自民党幹事長が地元福知山へ帰り、「国政報告会」を篠尾新町のサンプラザ万助で29日に開いた。輸送、エネルギー政策などを柱に福知山を含む府北部、日本海側の国土強靭化推進に意欲を見せた。

　谷垣幹事長は、4車線区間が増えた国道9号福知山道路を走り「福知山の交通体系が大きく変わった。全線開通の京都縦貫道の効果を受けるためには国道9号の更なる整備の必要性は明らかだろう」と力を込めた。

　エネルギー政策は、原発について「厳格な安全審査を経て稼働せざるを得ない」とした上で、代替エネルギーとして日本海側に眠るメタンハイドレートの有効活用などを挙げた。

　近畿南部での被害想定が大きい南海トラフ大地震を例に、エネルギー、物資輸送の要を府北部など日本海側で考えていく必要を唱え、山陰新幹線構想を取り上げ「すぐに福知山というわけではないが、十分に議論をする必要がある」とした。

　安保関連法は、「戦後70年、日本は戦争をせず、巻き込まれることもなかった。そのことの大切なところは今後も維持しつつ、足りないところを補うもの」と理解を求めた。

　9月の自民党総裁選は安倍晋三首相の無投票再選の公算が大きく、「対立候補が無い時は無理に立てる必要はない」とし、「総裁選後は私が何をすることになるかわからないが、府、日本海側の国土強靭化への音頭を取っていきたい」と締めくくった。


写真＝今後の政策などを語る谷垣幹事長