2年連続で福知山を襲った水害を受け、水害や土砂災害を想定した福知山市地域防災訓練(市主催)が30日、猪崎の由良川河川敷グラウンドなどであった。市民や防災関係機関などが「災害に強いまちづくり」を目指して、救助、避難、応急対策など実践的な訓練をし、防災意識を高めた。
一昨年は花火大会屋台事故、昨年は8月豪雨により中止となっていたため、3年ぶりの訓練。今年は水害に特化した内容で、台風の通過で広範囲に及ぶ大雨と局所的な集中豪雨となり、市内各地で河川の氾濫による浸水や土砂災害が起きたという想定。
関係機関の連携訓練の主会場となったグラウンドでは、市、国、府の行政機関、消防署、消防団、警察などから約930人が参加した。
雨で水たまりがたくさんでき、足元がぬかるむ中だったが、水防工法、難病患者らの避難支援、土砂災害で倒壊した家屋からの救出訓練などを各機関で連携しながら進めた。
土砂災害で被災した列車から乗客を救出する訓練では、トリアージで要救出者を分け、担架が必要な人、自力で歩ける人ら、それぞれの安全を確保しながら、順に救い出していった。
■176自治会で自主防災訓練も■
市内の全327自治会のうち176自治会(1万492人)でも、避難や初期消火訓練のほか、防災マップ作り、けが人の搬送訓練、炊き出し訓練などをして、万が一の場合に備えた。
写真=事故に遭った列車車両からけが人を救出
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