京都府福知山市と兵庫県丹波市を結ぶ国道429号榎峠のトンネル化早期着工を求める決起大会が、福知山市役所横のハピネスふくちやま4階の市民ホールで28日にあった。両市の市民ら約350人が参加し、今後も団結して要望活動を進めていくことで一致した。
榎峠は道幅が狭く、急カーブが連続するなど交通難所となっているため、地元の人らが長年トンネル化を要望してきた。昨年11月には知事らが現地を視察。府が今年度、榎峠のバイパス事業に初めて予算をつけるなど、ようやく道筋がついてきた。
決起大会は、両市の行政でつくる改修促進同盟会が主催、住民同士の改修促進合同協議会が共催。トンネル化への機運を高める目的で、毎年開いている。
初めに同盟会長の松山正治福知山市長があいさつ。榎峠のトンネル化の必要性を説き、「要望活動を加速させていきたい」と決意を述べた。
このあと元国土交通省技監の足立敏之さんによる基調講演があり、「道路ネットワークの役割と可能性について−地方創生、防災・減災の観点から」と題した話に耳を傾けた。
足立さんは榎峠について、北近畿のアクセス機能の強化、集中豪雨など災害発生時の避難ルート確保、地域活性化などの点から、「一刻も早いトンネル化が必要」と解説した。
引き続き、協議会の初代会長、辻本達夫さんと丹波市商工会青垣支部青年部の足立頼昭部長が意見発表。トンネルの早期着工について、それぞれが思いを語った。
最後に「トンネル化の実現に向け、京都府・兵庫県がさらなる連携を深め、計画的かつ着実に推進すること」といった決議文を読み上げ、参加者全員でガンバロー三唱をして気勢をあげた。
写真=多くの市民らが参加し、悲願達成へ一丸となった
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