稲刈りシーズンの到来を受け、福知山市興の穀物乾燥調整施設・西中筋ライスセンターが、28日から稼働した。13年9月の台風18号による浸水被害を受けて停止して以来。施設内には2年ぶりに機械音と作業員の声が響いた。

　一昨年は稼働期間中に台風による由良川の氾濫で機械類が水没して全損。シーズン途中から稼働できず、昨年は全く使えなかった。

　運営するのは西中筋地区にある農事組合法人の観音寺、あぐり興、遷喬ふぁーむが出資する株式会社西中筋ライスセンターで、荷受対象面積は約70ヘクタール。施設内には乾燥機5基、モミすり機と色彩選別機各1台などを備え、モミの乾燥、モミすり、選別、袋詰め作業などをする。

　稼働初日は作業員15人が機械の研修を兼ねて参加。刈り取ったばかりの稲のモミを機械に入れ、作業手順などを確認した。

　ライスセンターの大槻勝美社長は「9月中旬にピークを迎え、10月中旬まで稼働させる予定です。今年は施設が復旧して初めての年になります。張り切って作業したい」と意気込んでいた。


写真＝モミを入れる作業。2年ぶりに稼働した

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