福知山市夜久野町板生上町の山中にあった戦没者163人をまつる忠魂碑と芳名碑がこのほど、人の目に触れやすい旧精華小学校近くの民有地に移設された。24日には移設後、初めての慰霊祭があり、先の大戦などで犠牲になった上夜久野地区の先人に祈りを捧げた。
毎年8月24日に慰霊祭を執り行う市遺族会夜久野町上支部(飯尾恒昭支部長)によると、忠魂碑は同校の校庭の一角に建てられていたが、終戦翌年の1946年に山中へ移設された。50年には位牌堂、69年には芳名碑がそれぞれ完成した。
ところが、会員の高齢化が進み、山中へ行くことが困難になっていることや、会員以外に石碑の存在を知る人が減ってきていることなどから、上支部で移設を検討してきた。
今年の慰霊祭には例年より多い約50人が参列。6カ寺の住職が読経するなか、参拝者が焼香していった。
叔父を戦地で亡くした飯尾支部長(75)は「今年は戦後70年の節目の年。犠牲者の上に今日があります。戦争がない日本が続くことを願ってやみません。後々まで大切に供養していきたい」と話していた。
写真=参列者が次々に焼香した
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。