福知山市にある成美大学のオープンキャンパスが23日に開かれた。市が来年4月の公立大学開学の準備を進めていることもあり、参加者は例年よりも多く、市内外の高校生ら31人が、学部の説明や在学生、卒業生からのメッセージなどに耳を傾けた。
今夏のオープンキャンパスは3回目で、これが最後。2回目までは成美大で実施したが、今回は電車などで他府県から参加する人たちの利便性への配慮、市街地の雰囲気を感じてもらうと、午前中に希望者の大学見学をしたあと駅前町の市民交流プラザで説明会をした。
全体説明では、まず来年度からの福知山公立大学(仮称)への転換について、概要を解説。ただし、9月市議会定例会で、定款の議決を控えるなど、開学が確定していないことも伝えた。
学部学科の紹介、入試説明に続き、在校生を代表して1回生の鳥居岳史さんが、成美大の良さを語ったあと、13年度卒業生で福知山市職員の吉良謙吾さん(23)が登壇。成美大に入学した理由、大学生活が仕事に役に立っている点などを紹介した。
吉良さんは「実家から通えるという理由で入学した」といい、役立っている点として、三和町大原地区で地元の人と連携し、地域活性化に取り組んだ経験を挙げた。「活性化の取り組みで知り合った人たちとは、現在も交流があり、仕事の面でもお世話になっている」と伝えていた。
過去5年ほどのオープンキャンパスでは、参加者が1回につき10人以下と少なかった。しかし、今夏は初回が15人、2回目は44人、今回も31人が参加。大学では新たな公立大学への関心の高まりが、増加につながった要因の一つとみている。
入試広報課の今西宏課長は「参加した多くの高校生が、成美大を第一志望に挙げてくれました。フィールド学習を取り入れ、住民とともに地域の活性化を図るなどの新たな教学内容にも興味を持ってくれてうれしい」と話していた。
オープンキャンパスは、10月と11月にも予定している。
写真=各ガイダンスで教学内容などの説明を聴く高校生ら
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