福知山市長田野町の西日本高速道路（ネクスコ西日本）メンテナンス関西阪神保全センター福知山事業所（澤村健二所長）は、敷地内にある自動販売機を、飲料の売り上げの一部が市内の福祉団体に寄付される「寄付型」に更新した。

　事業所入り口そばに大手飲料メーカー・キリンビバレッジの自販機を置いている。協力会社の立ち寄りも多く、販売実績は年間1万2千本。大型商業施設を除く企業設置の自販機としては、中丹3市内で売り上げランキング5位以内に入ることがわかった。これを社会貢献に役立てたいと、寄付型自販機を導入した。

　寄付先は、より身近なところにしたいと、市内の福祉団体を検討。障害者の就労支援などに取り組む社会福祉法人ふくちやま福祉会へ収益を贈ることにした。

　福祉会の活動の様子や製造品の画像を自販機に貼るなどして、飲料購入者に寄付活動と寄付先についてＰＲしている。

　仕入れ額と電気代を差し引いた収益全額を寄付することにしており、販売価格の10％程度、年間約10万円を見込む。ここに空き缶、ペットボトルのリサイクル収益を加算する予定。

　福知山事業所の上本清二さんは「地元の福祉施設ということで、購入者に寄付金の行方が分かりやすく、地域社会貢献の意識も高まってきています」と話していた。


写真＝飲料購入で地域社会貢献できる寄付型自動販売機を設置した