福知山市半田の京都府中丹家畜保健衛生所（安藤嘉章所長）で、家畜の健康を守る獣医師の仕事を体験する催しが6日にあった。親子65人が参加し、衛生所の仕事を学んだほか、ハチミツをしぼってアイスクリーム作りなども体験した。

　家畜保健衛生所の仕事や畜産について理解を深めてもらおうと毎年企画している人気の催し。今年も受け付け開始から多くの申し込みがあり、受け入れ人数を増やして対応した。

　参加者は、初めに同衛生所の仕事を学習。牛、ブタ、ニワトリなどの家畜をおいしく育てるために、病気の予防接種や対策指導をしていることなどの話を聞いた。ニワトリについてはクイズ形式で知識を深めた。

　このあと、聴診器でニワトリの心臓音を聴いたり、ひよこを抱っこしたりし、ニワトリは約3週間で卵からふ化することや、ひなが黄色いのは黄身の中にいたからだということなどの説明も受けた。

　また、ミツバチの巣を手動の遠心分離器にかけてハチミツをしぼる体験もした。さらに、牛乳や卵の黄身などを使ってアイスクリーム作りも。材料を入れた袋と、塩を入れた氷を一緒に振って作るもので、子どもたちが懸命に振って固まると、「できた」と歓声をあげ、「買ったのよりおいしい」と笑顔で味わっていた。

　下六人部小学校1年の酒井悠君は「ニワトリの心臓がすごく早く動いていて、びっくりしました」と言い、いろいろな体験を楽しんでいた。


写真＝ニワトリの心臓の音に興味津々の子どもたち