原爆が投下されてから今年で70年。核兵器の廃絶と平和への願いを込めて、広島原爆の日の6日、福知山市内の寺院や教会では投下時刻の午前8時15分に合わせて、訪れた市民が次々と平和の鐘をついた。
福知山平和委員会と福知山原水協が、広島原爆の8月6日と長崎原爆の8月9日に合わせて、市内の寺院に呼びかけ毎年実施している。今年は27カ寺・教会が参加している。
戦時中、鐘のほか、花筒、ロウソク立てなど金属類を供出させられた多保市の善光寺では、広島で被爆した芦田晃さん(89)、前住職の大山義朗さん(76)、高校生ら8人が心を込めて鐘をついた。
芦田さんは「被爆者は年々亡くなり、間もなく全員死ぬでしょう。私は何とか生き残っているが、何も言えない人たちに代わり、原爆の悲惨さ、戦争の愚かさ、悲しさを伝えていきたい」と集まった人たちに語った。
写真=平和を願い鐘をつく芦田さん(6日午前8時15分ごろ)
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